現場作業に最適な「Microsoft Frontlineプラン」とは?
2025.02.10
デジタル時代の現場作業員にとって、コミュニケーションツールや安全で効果的なツールとは生産性を左右する重要な要素です。そんな現場で働く従業員向けにMicrosoftはFrontlineプランを提供しています。本記事では、Frontlineプランの概要と活用例をご紹介します。
Frontlineプランとは
MicrosoftのFrontlineプランは、現場で働く従業員(フロントラインワーカー)向けに設計されたプランです。製造現場や店舗など、仕事用のPCを持たない方をターゲットとしています。Frontlineプランは、現場で働く従業員の以下を高めることを目的としています。
・繋がりやエンゲージメント
・作業効率
・デバイスやアプリケーションの一元管理と保護
Microsoft 365 FrontlineプランとEnterpriseプランの違い
それではMicrosoft 365 FrontlineプランとMicrosoft 365 Enterpriseプランの大きな違いはどこにあるのでしょうか?
<Microsoft 365 、Outlook デスクトップ アプリケーション>
Enterprise:利用可能
Frontline:利用不可
<Microsoft 365 for the Web>
Enterprise:利用可能
Frontline:利用可能
※Microsoft 365 F1の場合は読み取りのみ
<Microsoft 365 for Mobile>
Enterprise:利用可能
Frontline:利用可能
※10.9 インチ未満の画面のデバイスで利用可能
※Microsoft 365 F1の場合は読み取りのみ
<Exchange Online メールボックス>
Enterprise:100GB
Frontline:2GB
※Microsoft 365 F1には、Teams予定表のみを有効にするExchange Kioskプランが含まれており、メールボックス権限はありません
<アーカイブ メールボックス>
Enterprise:利用可能
Frontline:利用不可
<OneDrive>
Enterprise:1TB以上のストレージ
Frontline:2GBのストレージ
比較表
※1.Microsoft 365 F1の場合は読み取りのみ
※2.10.9 インチ未満の画面のデバイスで利用可能
※3.Microsoft 365 F1には、Teams予定表のみを有効にするExchange Kioskプランが含まれており、メールボックス権限はありません
Frontlineプランは費用を抑えることができますが、PCを持たない従業員をターゲットとしているため、デスクトップアプリケーションは利用できず、利用可能な画面サイズも制限されています。メールボックスやOneDriveのストレージには制限があるため、EnterpriseプランからFrontlineプランに切り替える場合は注意が必要です。
活用例3選
1.小売業のスタッフ管理
小売業では、多くのスタッフがシフト制で働いており、スケジュール管理が重要です。Microsoft Teamsのアプリケーション「シフト」を利用することで、スタッフ間でのシフト調整や休暇申請が簡単に行えます。また、Microsoft Teamsの「トランシーバー」アプリケーションを使うとAndroid および iOS デバイスをトランシーバーとして利用できるため、迅速なコミュニケーションが可能となります。
※Microsoft 365 F1、F3のTeamsありライセンスが必要です
2.製造業の現場管理
製造業では、様々な製造工程があり、作業完了や異常発生時には迅速な報告が必要です。PowerAppsを使用すれば、それらの報告を簡単かつ迅速行えるアプリケーションを作成することができます。現場から直接報告を送信できるため、迅速な対応が可能となります。その他にも設備点検アプリケーションを作成し、アプリケーション上で点検項目をチェックリスト形式で入力することで、点検結果をリアルタイムで共有・保存できます。これにより、紙ベースの記録をデジタル化し、効率的なデータ管理が可能になります。
※Microsoft 365 F3ライセンスが必要です
3.病院の予約管理
病院には、日々多くの受診希望者が来ます。Microsoft Bookingsを使用することで、受診希望者の予約を受け付けし、一元管理できます。予約の確認や変更、キャンセルを簡単に行うことができ、受信希望者の待ち時間を減らせるとともに、受付担当の業務効率が向上します。
※Microsoft 365 F1、F3のTeamsありライセンスが必要です
まとめ
本記事では、Frontlineプランの概要と活用例をご紹介させていただきました。
ピーエスシーではMicrosoftライセンスの販売を行っておりますので、Frontlineプランのご購入をご希望の場合はぜひお問合せください!