【Teams会議】レコーディングファイル保存先ガイド
2025.04.22
Teams会議で使えるレコーディング機能。Copilotを利用するにあたり、活用されている方も増えているかと思います。しかし、そのレコーディングデータがどこに保存されているか、また誰にアクセス許可が付与されているか、ご存じでしょうか。どこから会議を開始するかでも保存先が異なります。そこで本記事では、レコーディングファイルの保存場所について解説します。
開催者のOneDriveに保存
以下の会議やイベントの場合、既定では、開催者の出欠に関わらず、レコーディングファイルは開催者のOneDriveのレコーディングフォルダに保存されます。共同開催者がいる場合は、開催者と同じ編集権限が付与されます。
・自動的に記録された会議
・代理人が作成した会議
・手動で記録された会議
・"今すぐ会議" による会議
・Outlookでスケジュールされた会議
・Teamsクライアントでスケジュールされた会議
・定期的な会議
・タウンホール
・ウェビナー
なお、このレコーディングファイルの保存先に関する規定値は、「開催者」ではなく「レコーディングを開始したユーザー」のOneDrive に変更することも可能です。操作は、コマンドレットで行います。詳細は以下Microsoftの公式ドキュメントをご参照ください。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/powershell/module/teams/set-csteamsrecordingrolloutpolicy
レコーディングを開始したユーザーのOneDriveに保存
個人のチャットやグループチャットのレコーディングファイルは、 [レコーディング]を開始したユーザーのOneDriveに保存されます。
SharePointのチームサイトに保存
Teamsのチャネルで会議を開始した場合、レコーディングファイルはSharePointチームサイトのドキュメントライブラリにあるレコーディングフォルダに保存されます。
その他
①共有メールボックスによってスケジュールされた会議
共有メールボックスが開催者になります。そのため共有アカウントにOneDriveがあれば、レコーディングファイルは、共有アカウントのOneDriveに保存されます。ただ通常は共有メールボックスにOneDriveはありません。その場合は、共同開催者またはレコーディングを開始したユーザーのOneDriveに保存されます。
共有メールボックスにTeamsライセンスがない場合、そのメールボックスはグローバル会議ポリシーに従います。もしグローバル会議ポリシーで「AllowCloudRecording」が「false」に設定されている場合、Teamsライセンスのない共有メールボックスが主催する会議では録画ができません。共有メールボックスにカスタム会議ポリシーを設定したい場合は、まずその共有メールボックスにTeamsライセンスを割り当てる必要があります。
②ビデオオンデマンド (VOD)
開催者がウェビナーやタウンホールをレコーディングすると、レコーディングファイルは開催者のOneDriveに保存されます。 開催者が VOD を使用してイベントのレコーディングを公開すると、レコーディングはテナント内でファイルやドキュメントを格納するための新しいエンティティ「SharePoint Embedded File Storage Containers」に保存されます。
③Microsoft Teams Rooms 会議
ユーザーがTeams Roomsの[今すぐ会議]ボタンを使用して会議を作成した場合、Teams Rooms自体が会議の開催者になります。参加者のPCからレコーディングを開始すると、Teams RoomsアカウントにOneDriveとストレージがない場合は、レコーディングファイルは共同開催者またはレコーディングを開始したユーザーのOneDriveに保存されます。Teams RoomsアカウントにOneDriveが割り当たっている場合は、既定ではレコーディングファイルはTeams RoomsのOneDriveに保存されます。その場合、参加者はファイルに対する完全なアクセス許可を持っていないため、Teams Roomsのアカウントに OneDriveライセンスを割り当てている場合は、ご注意ください。
開催者がOneDriveを持っていない場合
開催者がOneDriveを持っていない場合、以下の優先順位でレコーディングの保存先が決まります。
①共同開催者のOneDrive
共同開催者が複数いる場合は、各共同開催者の Microsoft Entra オブジェクト ID の最初の文字または番号の順番に、共同開催者の OneDrive に保存されます。
②レコーディングを開始したユーザーのOneDrive
どの共同開催者もOneDriveを持っていない場合、レコーディングはレコーディングを開始したユーザーのOneDriveに保存されます。
③非同期メディアストレージ
レコーディングを開始したユーザーもOneDriveを持っていない場合、レコーディングは非同期メディアストレージに一時的に保存されます。
非同期メディアストレージとは?
Teams会議の録画がOneDriveにアップロードできない場合(開催者、共同開催者、レコーディングをしたユーザーがOneDriveアカウントを持っていない、またはストレージの容量がいっぱいの場合)、エラーメッセージが表示されます。その代わり、レコーディングが一時的に保存される先として出てくるのが「非同期メディアストレージ」です。非同期メディアストレージに保存された録画は、自動的にOneDriveやSharePointに再アップロードされることはありません。この間に、開催者は録画をダウンロードする必要があります。開催者は、OneDriveまたはSharePointのライセンスを取得するか、ストレージの容量を空けることで、再度アップロードを試みることができます。なお、レコーディングが21日以内にダウンロードされない場合、削除されます。
まとめ
本記事では、レコーディングファイルの保存場所について解説いたしました。 ピーエスシーではMicrosoft 365の利活用支援を行っておりますので、ご希望の場合はぜひお問合せください!