データドリブンな意思決定を支える!Power BIとは?

ビジネスの現場では、データに基づく意思決定がますます重要になっています。膨大なデータを効率的に活用するためには、適切なツールが必要不可欠です。ここで登場するのが、Microsoft社の提供するPower BIです。Power BIは、Microsoft製品と親和性が高く、比較的直感的な操作で利用可能です。本記事では、Power BIの概要、Power BI DesktopとPower BI サービスの違い、Power BIのライセンス別の機能についてご紹介します。

Power BIとは?

Power BIとは、Microsoft社が提供するビジネスインテリジェンス(BI)ツールで、データの可視化や分析、共有を簡単に行うことができます。Power BIを活用することで、企業や個人がデータに基づいた意思決定を行いやすくなります。

主な機能
主な機能は、以下4つが挙げられます。

1. データインポート:様々なデータソースからデータを取り込むことができます。
2. データモデリング:データを整理し、分析しやすい形に変換します。
3. レポート作成:視覚的にわかりやすいレポートを作成できます。
4. ダッシュボード:リアルタイムでデータを監視し、重要な指標を一目で確認できます。

構成要素
Power BIは、以下3つの形式で提供されています。

1.Power BI Desktop
Windows用のデスクトップアプリケーションで、データのインポート、モデリング、レポート作成が可能です。

2.Power BI サービス
オンラインでレポートやダッシュボードを共有し、コラボレーションができます。

3.Power BI Mobile
モバイルデバイスでデータを確認し、レポートを閲覧できます。

Power BI DesktopとPower BI サービスの違い

よくある疑問として、Power BI DesktopとPower BI サービスの違いが挙げられます。両者をもっと詳しくご説明していきます。

Power BI Desktop
ローカルコンピューターにダウンロードして利用するアプリケーションで、データへの接続、変換、可視化、分析に使用される機能が備わっています。さまざまなデータソースに接続し、それらを1つのデータモデルに結合することも可能です。さらにそのデータモデルに基づいたレポート作成もできます。

Power BI サービス
クラウドベースのサービスで、チームや組織のレポートの閲覧や編集、共同作業をサポートします。 Power BI Desktop同様、Power BI サービスでもデータソースに接続可能ですが、モデリングに制限があります。
基本的な使い方は、①Power BI Desktopでレポートを作成②Power BI Desktopで作成したレポートをPower BI サービスへ発行③Power BI サービスで共有がおすすめです。

Power BIのライセンス別の機能

前のセクションでPower BIはレポートを共有することが可能と記載しましたが、共有するには有償のライセンスが必要です。このようにライセンスによって使える機能が異なります。

無料ライセンス
無料ライセンスの機能は以下の通りです。

・Power BI Desktopでデータのインポート、モデリング、レポートの作成
・Power BI サービスでデータへ接続、自分で使用するレポートとダッシュボードの作成
・他のユーザーとレポートの共有や共同編集、共有のワークスペースへレポートなどのコンテンツを置くことはできない

Power BI Pro
Power BI Proライセンスの機能は以下の通りです。

・他のPower BI Proユーザーとコンテンツを共有して共同作業を行うことが可能

Power BI Premium Per User (PPU)
Power BI Premium Per Userライセンスの機能は以下の通りです。

・他のPower BI Premium Per Userユーザーとコンテンツを共有して共同作業を行うことが可能

・有料ライセンスでのみ利用可能な追加機能およびコンテンツの種類へのアクセス可能
※Power BI Premium Per Userライセンスを持つユーザーのみ

Power BI Embedded
Power BI Embeddedとは、Power BIのレポートやダッシュボードをWebアプリケーションやWebサイトに埋め込むためのソリューションです。この埋め込み分析には、①顧客(外部ユーザー)向け埋め込みと②組織向け埋め込みがあります。

Fabric容量 ※Premium容量は廃止され、Fabric容量に1本化されました
Fabric容量は、分析プラットフォーム「Microsoft Fabric」のリソースプールで、容量によって計算能力が異なります。Power BIサービスでレポートを共有する際、ライセンスごとに共有可能なユーザーが限定されますが、Fabric容量を所有しているとより多くの人に共有可能です。

・Fabric容量F64未満でコンテンツがホストされている場合
→Power BI Premium Per User、Power BI Proユーザーとコンテンツを共有及び共同作業が可能

・Fabric容量F64以上でコンテンツがホストされている場合
→Power BI Premium Per User、Power BI Proユーザーとコンテンツを共有及び共同作業が可能。無料アカウントユーザーは閲覧権限が与えられている場合のみ、コンテンツの閲覧が可能。

※1.Power BI Pro ライセンスが必要
※2.Power BIデータセットのみを格納する場合、Power BI Pro、Power BI Premium Per Userのライセンスは1ライセンスにつき10GBのストレージがあります。Power BI Premium Per UserまたはFabric容量(F64以上)を導入している場合は、100TBのストレージが加算されます。

まとめ

本記事では、Power BIの概要、Power BI DesktopとPower BI サービスの違い、Power BIのライセンス別の機能についてご説明いたしました。 ピーエスシーではPower Platformの活用支援を行っておりますので、ご希望の場合はぜひお問合せください!

 

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